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酒田は『おしん』の故郷で、日本のNHKドラマ『おしん』が1980年代にアジアで大ヒットし、多くの華人世代にとって忘れられない記憶です。また、第81回アカデミー賞で最優秀外国語映画賞を受賞した映画『おくりびと』も、2014年に中国で公開されて大きな話題となりました。この映画の一部も酒田市で撮影されました(『おくりびと』は滝田洋二郎監督、広末涼子と本木雅弘が主演)。
酒田市の概要
酒田市は山形県北西部に位置する港町で、江戸時代には船舶交易が盛んでした。市内には多くの史跡がありますが、ここではその一部を紹介します。
本間家旧本邸
本間家旧本邸、〒998-0045 山形県酒田市二番町12-13
本間家は江戸時代の豪商地主で、三代目当主の光丘は勤勉で節約し、多くの善行を施したと伝えられています。1768年に光丘が幕府巡見使のために建てた宿泊施設で、その後、藩主から譲り受けて邸宅としました。庭には樹齢400年以上の雄大な赤松があります。建物の様式は武家建築と商家建築が融合しており、日本でも珍しいスタイルです。
交通:JR酒田駅から本間家旧本邸まで自転車で約8分。
本間家旧本邸別館
本間家旧本邸別館は旧本邸の向かいにあります。本間家が経営していた店で、帳房用品や度量衡器具、厨房用品などを展示する部分と、観光客向けの記念品販売場に分かれています。
山居倉庫
交通:本間家旧本邸別館から山居倉庫まで自転車で約3分。
ケヤキの並木が影を作る木造の倉庫が12棟並んでいます。ケヤキは酒田市の象徴的な木で、山居倉庫はNHKドラマ「おしん」の撮影地でもあります。2021年3月に国指定史跡となりました。所在地:酒田市山居町一丁目1番20号。
山居倉庫は1893年(明治26年)に建てられ、当初は14棟ありましたが、現在12棟が残っています。そのうち9棟は今も米の倉庫として使われています。
酒田美術館
〒998-0055 山形県酒田市飯森山3丁目17-95
交通:酒田駅から大学線のバスに乗り、約20分後に「酒田市美術館/出羽游心館」で下車、徒歩1分。
常設展には、文化勲章を受けた画家森田茂の《松林富士》《黒川能 红狮子》《牡丹》などの作品や、彫刻家高橋剛の《站在夏天》《开演前(瞑想的舞者)》、洋画家国領経郎の《真昼の対话》などが展示されています。
土門拳記念館
交通:酒田市美術館から土門拳記念館まで徒歩約15分。
入館料:800円、学生:400円、小・中学生:無料。
土門拳は山形県酒田出身の世界的な写真家で、代表作に『古寺巡礼』『広島』などがあります。土門拳記念館は1983年10月に建てられ、谷口吉生が設計しました。
ラーメン情報
2023年10月5日-10月9日に東京新宿大久保公園で開催された全国ラーメン選手権で、酒田ラーメンが日本一に輝きました。以下はおすすめのラーメン店です(筆者の個人的な体験に基づく紹介です)。
満月
住所:山形県酒田市東中の口町2-1
徒歩:酒田駅から徒歩15分
営業時間:11:00~16:30(不定休)
花鳥風月
住所:山形県酒田市東町1-3-19
徒歩:酒田駅から徒歩15分
営業時間:11:00~20:30(冬季1月中旬~2月末は11:00~19:00休息)
観光のポイント
交通:
- 羽田空港→庄内空港(約1時間)、庄内空港→酒田駅(空港バス約35分)
- 東京駅(上越新幹線)→新潟駅→(特急いなほ)酒田(約4時間20分)
- 東京駅(山形新幹線)→新庄→(陸羽西線)酒田(約5時間)
観光客向けレンタサイクルサービス(無料):
4月~11月は利用可能、12月~3月は積雪や路面凍結のため利用不可。レンタル手続きは酒田駅前観光案内所や酒田グリーンホテルなどで行います。