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指宿温泉は、世界でも珍しい天然砂蒸し温泉として知られています。指宿温泉の利用は300年以上前にさかのぼり、1843年の『三国名勝図会』にもその効能が記されています。明治時代から昭和時代にかけて、指宿は砂蒸し温泉の聖地として全国にその名を知られるようになり、多くの温泉旅館や宿泊施設が栄えました。
交通と料金
鹿児島中央駅へのアクセス
- 東京から: 羽田空港から鹿児島空港まで約1時間45分~2時間。鹿児島空港からは空港バスで鹿児島中央駅へ(約50分、料金1300円、20分間隔で運行)。
鹿児島中央駅から指宿へのアクセス
- 指宿玉手箱列車: 特急「指宿のたまて箱」列車は、黒白の車体と発車・停車時の水煙が特徴で、浦島太郎の竜宮伝説にインスパイアされたデザインです。鹿児島中央駅から指宿駅までの所要時間は約50分、料金は2300~2800円(大人、指定席料金は変動あり)。列車は一日3便運行しています。詳細な時刻表や運行情報については、JR KYUSHU D&S TRAINS 特急指宿のたまて箱を参照してください。
浦島太郎と玉手箱の伝説
浦島太郎は、海亀を助けたお礼に竜宮城に招待され、乙姫とともに幸せな時を過ごしました。しかし、母を恋しがり人間界に戻ると、既に300年が経過していました。乙姫から渡された玉手箱を開けると、白煙が立ち上り、一瞬で老いてしまいました。この伝説は『日本書紀』や『丹後国風土記』に記されています。
指宿駅から砂蒸し会館「砂楽」へのアクセス
- タクシー: 指宿駅から砂蒸し会館「砂楽」まで約5分(約1000円)。
- バス: 指宿駅からバスでもアクセス可能です。
指宿砂蒸し温泉の仕組み
指宿の火山群からの高温地熱が地下水を加熱し、砂を温めることで砂蒸し温泉が形成されます。摺浜の海岸線の地下5メートルに位置する温泉は、源泉温度が80~90℃にも達します。この温泉が砂を温め、砂蒸し温泉として利用されています。砂に体を埋めることで血液循環や新陳代謝を促進し、砂に含まれる鉱物質が健康にも良い影響を与えます。
砂蒸し会館「砂楽」
砂蒸し会館「砂楽」は、指宿で最大の砂蒸し温泉施設です。営業は8:30~21:00で、入浴料は1100円(日式浴衣のレンタル料含む)。タオルは持参するか、200円で購入可能です。
砂蒸し温泉の楽しみ方
- 受付で入浴券と浴衣を購入
- 更衣室で浴衣に着替え、スマートフォンなどはロッカーに保管
- 木製の道を歩いて砂蒸し場へ
- スタッフが砂を掘り、浴衣姿で砂に埋まる(約10分が適切)
- 砂から出た後、シャワーで砂を洗い流し、大浴場で温泉に浸かる
- 更衣室で着替え、2階の休憩所や小食堂でリラックス
指宿海辺の散歩道
砂蒸し温泉を楽しんだ後は、海辺の散歩道を散策するのもおすすめです。美しい開聞岳や錦江湾の海風を感じながら、南国の風景を満喫できます。開聞岳は「薩摩富士」とも呼ばれ、その美しい山形が特徴です。
九州地区第一位の温泉ホテル「吟松」
指宿温泉旅館「吟松」は、2022年および2023年の九州地区温泉ホテルランキングで第一位に輝きました。海景房や露天風呂、美味しい料理、外国語対応スタッフのサービスが提供されます。特に、ホテル9階の雲上露天風呂からの景色は格別です。
旅行小貼士
鹿児島中央駅へのアクセス
- 大阪から: 新大阪駅から山陽九州新幹線「さくら」号で約4時間~4.5時間。
- 福岡から: 博多駅から九州新幹線で約1時間16分~1時間55分(料金は10,640円)。繁忙期には1時間に最大3本運行。
指宿への他の交通手段
- 普通列車: 鹿児島中央駅からJR指宿線快速普通列車で指宿駅まで約59分~1時間29分(料金1020円)。1時間に1~2本運行。