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日本宮島は広島県廿日市市宮島町にある小島で、広島湾の最西端に位置し、広島市中心部から約20km南西の海上にあります。島の面積は約30.2平方キロメートルで、一周は約30キロメートルです。
交通手段
宮島へは、宮島松大汽船やJR西日本宮島汽船を利用して行くことができます。航程は約10分です。また、広島市内の平和公園(原爆ドーム)からも船で行くことができ、こちらの航程は約45分かかります。
宮島観光の定番ルート
- JR宮島口駅(または広電宮島口駅)から船で10分で桟橋到着
- 徒歩1分で宮島伝統産業会館に到着、見学20分
- 海岸沿いを歩いて平清盛像と日本三景碑まで2分、見学
- 徒歩3分で厳島神社に到着、参拝約40分
- 表参道商店街と町家通商店街を散策しながら食事(120分、昼食時間含む)
- 徒歩5分で宮島交流館に到着、窓越しに五重塔を眺望、見学15分
- 徒歩5分で豊国神社(千畳閣)を見学
- 季節に応じて以下の公園を見学
- 4月18日前後 - 5月:藤棚公園、見学20分
- 11月中旬 - 12月:紅葉谷公園、散策30分
- 宮島桟橋へ戻り、船で10分でJR宮島口駅(または広電宮島口駅)に帰着
宮島(厳島)の別名
広島県の宮島は厳島とも呼ばれ、どちらも同じ場所を指します。日本国土地理院の資料によると、正式な名称は厳島であり、宮島は通称です。宮島の厳島神社や弥山の原始林は1996年にユネスコの世界遺産に指定されました。宮島は日本三景の一つとしても知られ、弥山の原始林と海上に浮かぶ赤い大鳥居が特徴です。厳島神社をはじめとする多くの寺社がこの小島の歴史と伝説を語っています。
赤い大鳥居と厳島神社
宮島の象徴である海上の厳島神社の赤い大鳥居は、平安時代から数えて現在のもので9代目にあたります。9代目の大鳥居は1875年に再建され、高さ16メートル、重さ60トンです。大鳥居は海底に深く埋められているのではなく、自重と支柱で海上に立っています。この構造は驚きを与えます。赤い大鳥居から約200メートルの場所にあるのが厳島神社本殿です。厳島神社は593年に創建され、1400年以上の歴史があります。現在の厳島神社の建築様式は、1168年に平清盛によって改築されたものです。
宮島交流館で大木勺と絶景を眺望
宮島の木勺は、幸運を招く縁起物として知られています。その起源は、昔宮島に誓真という僧侶がいて、夢で弁才天女神に出会い、女神の持つ琵琶の形を模して木勺を作ったことにあります。宮島の木勺は精巧な作りで、食事の際に使うだけでなく、幸福を祈る縁起物として親しまれています。長さ7.7メートル、幅2.7メートル、重さ2.5トンの大木勺は、270年の樹齢を持つブナの木から作られ、制作には2年10ヶ月を要しました。1997年12月に正式に公開され、現在は宮島交流館の屋外に展示されています。
2022年(令和3年)4月1日に開館したetto宮島交流館は、宮島の街区建設交流のための公共施設です。etto宮島交流館は3階建てで、外国人も自由に入館できます。特に3階の展望室からは、厳島神社千畳閣や五重塔、瀬戸内海の美しい景色を無料で眺めることができ、写真撮影に最適なスポットです。開館時間は9時から17時で、毎週月曜日は休館です。
食べ歩きで地元の風情を体験
宮島で最も代表的な商店街は2つあります。一つは表参道商店街、もう一つは町家通です。これらの通りは平行しており、長さは約300メートルです。表参道商店街は賑やかで、町家通は比較的静かです。各種土産物店、地元の特産品を提供する店、おしゃれなカフェなどが並んでいます。
宮島の名物である揚げカキカレーパンや、広島産のレモン味と熊本産の青みかん味の生ガキを比較しながら食べることもおすすめです。その他にもたくさんの美味しいものがあり、訪れる価値があります。
宮島の年間イベント
宮島は四季折々の美しい風景と年間を通じた祭りで知られています。日本の祭りやイベントが好きな旅行者のために、主要な祭りを以下にまとめました。
- 1月20日:百手祭
- 2月の第2土曜と日曜:宮島牡蠣祭
- 3月:宮島清盛祭、大聖院の火渡り式
- 7月(旧暦6月17日):管絃祭
- 8月:玉取祭
- 10月15日:菊花季
- 11月3日:大願寺の火渡り式
- 12月31日:鎮火祭
どの季節に訪れても、宮島の自然は静寂と純粋さの中に美しさを見せてくれます。心の声に耳を傾け、世界遺産である宮島がもたらす異なる体験を楽しんでください。