目次
「日本三景」は日本で広く知られており、宮城の松島、広島の宮島、京都の天橋立の三つの景観を指します。日本三景の最初の記録は『日本国事跡考』に見られます。この書は、江戸時代の儒学者林春斎が1643年に著したもので、彼は全国を巡り、松島、宮島、天橋立の三つの奇観を記述しました。俳句の名人、松尾芭蕉も『奥の細道』で松島を紹介し、ここを「扶桑第一絶景」と称賛しました。これにより松島は大いに評価され、旅行者の間で人気の目的地となりました。
松島の美しさは、曲がりくねった海岸線と260以上の小島にあります。松島は「世界で最も美しい湾クラブ」に加盟した日本で最初の場所であり、このクラブにはアメリカのサンフランシスコ湾や中国の青島湾も含まれています。松島を訪れると、日本の代表的な湾の景色を楽しむことができます。
交通ガイド
- 🚋 東北新幹線 東京 ⇒ JR仙台駅(約90分)
- 🚉 仙石線 仙台駅 ⇒ 松島海岸駅(約40分)
- 🚊 東北本線 仙台駅 ⇒ 松島駅(約25分)
- 🛫 仙台空港 ⇒ JR仙台駅(約25分) ⇒ 仙石線 仙台駅 ⇒ 松島海岸駅(約40分)
観光ルート
- 雄島
- 雄島橋
- 観瀾亭
- 五大堂
- 福浦橋
- 福浦島
- 瑞巌寺
- 遊覧船仁王号
雄島と雄島橋
雄島と雄島橋は、僧侶が過去にこの橋を渡ることで俗世との縁を断ち、仏門に入ると信じられていました。現在も雄島橋を渡ることで悪縁を断つと言われています。
観瀾亭
観瀾亭は、豊臣秀吉の茶室であり、伊達政宗によって松島に移されました。ここでは、抹茶や和菓子を楽しむことができます。
五大堂
五大堂は807年に坂上田村麻呂が建立し、その後円仁が五大明王像を安置しました。伊達政宗によって1604年に再建された東北地方最古の桃山様式の建物です。
福浦橋と福浦島
福浦橋は松島海岸と福浦島を結ぶ橋で、結縁橋とも呼ばれます。福浦島には300種類以上の植物が生息し、展望台からは美しい景色を楽しむことができます。
瑞巌寺
瑞巌寺は828年に円仁によって建てられました。現在の建物は伊達政宗が1609年に再建したもので、国宝に指定されています。庭園の臥龍梅も見どころです。
みちのく伊達政宗歴史館
伊達政宗歴史館では、彼の生涯を蝋人形と戦国時代の戦闘シーンを通じて紹介しています。ここでは、武士の甲冑を試着して写真を撮ることもできます。
遊覧船仁王号
遊覧船仁王号は、松島湾を巡る大型の遊覧船で、約50分間のクルーズを楽しむことができます。現在、開航50周年を記念して割引料金が適用されています。
松島の名物
細竹魚餅
ヒラメなどの白身魚を使って作られた細竹魚餅は、松島の名物です。
松島牡蠣
松島の牡蠣は肉厚で美味しく、牡蠣小屋では食べ放題を楽しむことができます。また、松島牡蠣カレーパンもおすすめです。