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津軽海峡は、北海道の南端から青森県の北端にかけて存在する海峡です。日本海と太平洋を結ぶ海峡で、東西約110km、南北約20-50km、最深部は約449mの大きさがあります。
大間について
大間は青森県の最北端に位置し、北海道に最も近い港町です。大間産のマグロは全国的に有名で、特に高品質なマグロとして知られています。2019年には、大間で水揚げされたマグロが33億3,660万円という高値で落札されたことが報道されました。
大函丸渡船について
私たちは函館での旅行を終え、函館から大間まで大函丸の渡船に乗ることにしました。晴れた日で、美しい夕日を見られることと、新鮮な大間のマグロを食べられることを期待していました。
東京から出発する前に、インターネットで大函丸の乗船券を予約しておきました。大函丸は、シーズンや座席クラス(ファーストクラス、ビジネスクラス、エコノミークラス)によって料金が異なりますが、クラス間の差は小さいです。例えば2023年10月1日12月22日、および2024年1月5日3月31日の期間は、大人料金がファーストクラス2,990円、ビジネスクラス2,740円、エコノミークラス2,320円です(12歳以上は大人料金)。函館発の大函丸は1日2便運航しており、午前9時30分発-11時00分着、午後4時00分発-5時30分着です。
私たちは15時30分頃に函館の渡船ターミナルに到着し、チケットの確認手続きを済ませ、15時45分頃に搭乗のために並びました。16時に大函丸は定刻通り出港しました。
大函丸の船名は、大間と函館の地名から取られています。白い船体に可愛らしいイルカのマークが描かれており、津軽海峡を航行中にはよくイルカが見られるそうです。この船は全長約91m、1,900トン級の客船です。2階建てで、1階は車両デッキ、2階が客室階となっています。客室階の最奥部には展望デッキがあり、そこから海景色を楽しめます。
偶然の出会い
指定の座席に着くと、自動販売機で飲み物を買いに行きました。その際、船内の共用ラウンジを通りかかると、真ん中に大きなマグロ型のテーブルがあり、その周りに椅子が置かれていました。テーブルの向かい側の壁には5つの正方形の窓がありました。人がいなかったので、その窓際の椅子に座りました。すると、そこに優雅な着物姿の中年女性が入ってきて、同じように窓際の椅子に座りました。女性は私に微笑みかけ、私も日本語で挨拶しました。船が安定して航行する中、優雅に飛ぶカモメや美しい夕日の景色を、私は興奮しながら次々と写真に収めていました。女性はそんな私の様子を見て、話しかけてきました。女性は札幌在住で、故郷の大間に帰省中だと教えてくれました。私は女性の着物の帯飾りが可愛いと言うと、青森弁で「めんこい」と教えてくれました。温泉の話題になると、女性は青森人は日本一温泉好きで、車の中に温泉用品を常備している人が多いと笑いながら話してくれました。別れ際には、大間で人気の小さな食堂を紹介してくれました。
日が徐々に沈んでいき、外は暗くなってきました。11月の気温も少し肌寒くなってきたので、私は自分の席に戻り、備え付けの毛布をかけました。窓際の席に座る友人と、小声で会話を交わし、旅行中に撮った写真を共有しました。大函丸は約90分かけて津軽海峡を横断し、大間に到着しました。
日式餐馆马屋(馬い屋)
大間に到着後、先ほどの婦人に紹介してくれた「馬い屋」という日本料理店に向かいました。徒歩10分ほど(タクシーなら3分)の距離にありました。地元の人に人気の居酒屋風の素朴な雰囲気の店でした。
店主に今日のおすすめを尋ねると、マグロやアカエビなどの新鮮な海鮮が入荷していると教えてくれました。私たちは店主おすすめの刺身盛り合わせ2人前、枝豆、そして生ビールを注文しました。刺身の肉厚さは市販品の1.5~2倍もあり、とてもおいしかったです。デザートのプリンも柔らかくて甘すぎずおいしかったです。
3,000円前後の1人当たりの支払いで、とてもリーズナブルな価格でした。機会があればまた来たいと思います。
旅行のヒント:
- 函館から大間への交通情報や料金は季節やクラスによって変動するので、最新の情報を確認してください。
- 本文で紹介した「馬い屋」の詳細 - 住所:青森県下北郡大間町大間77、営業時間:11:00-14:00、17:00-22:00(21:30 L.O.)、予約電話:0175-31-1778
- 近隣の他の料理店 - 「浜寿司」 住所:青森県下北郡大間町大間69-3、営業時間:11:00-21:30、不定休