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岡山県の南部に位置する倉敷市は、面積355.63平方キロメートル、総人口約47万人を誇る、岡山県を代表する観光地の一つです。市のシンボルはクスノキ、市花は藤の花です。倉敷の典型的な白壁、蔵屋、柳並木、川舟の街景や瀬戸大橋の風景は、多くの人々に愛されており、毎年約300万人の観光客が訪れます。倉敷川の幅は約10メートル、水深は50~60センチで、ゆっくりと流れる川面には時折小舟が浮かび、江戸時代の物資輸送の風景を思い起こさせます。
倉敷美観地区の歴史
倉敷美観地区は、江戸時代に倉敷川河畔周辺が稲米の集散地として栄え、多くの商家が建てられた地域です。明治時代には西洋風の建物も増加し、当時の町家や商家をモデルにした建物と西洋風の建物が混在する独特の建築景観が形成されました。1969年に美観地区として指定され、1979年には国家指定の重要伝統的建造物群保存地区となりました。
倉敷美観地区のシンボル風景
- 白壁: 倉敷の代表的な景観で、江戸時代の風情を感じさせます。
- 蔵屋: 伝統的な日本の倉庫建築で、多くの商家が保存されています。
- 柳並木: 川沿いに続く美しい柳の木々。
- 川舟: ゆったりと流れる倉敷川を行き交う小舟。
倉敷考古館
倉敷考古館は、江戸時代の倉庫を改装した小型の考古博物館で、1950年に開館しました。館内には、岡山や広島の古墳から出土した石器や土器など、貴重な資料が展示されています。
井上家住宅
井上家住宅は国家指定重要文化財で、倉敷の代表的な大型町家の一つです。倉敷の中心部に位置し、300年以上の歴史を持つこの住宅は、倉敷の変遷と発展を見守ってきました。
語らい座 大原本邸(国指定重要文化財 旧大原家住宅)
旧大原家住宅も国家指定重要文化財で、大原家が世代を越えて生活していた場所です。1795年に建てられ、その後増築が行われたこの住宅は、伝統的な町家建築の代表例として、多くの見どころがあります。
倉敷の特産品
- 日本帆布: 全国の帆布生産量の70%が倉敷で生産されています。「岡山帆布」や「児島帆布」は世界的に有名です。
- マスキングテープ: 倉敷はマスキングテープの発祥地でもあり、文具好きにはたまらないアイテムです。
倉敷アイビースクエア
倉敷アイビースクエアは、もともと江戸幕府の代官所があった場所で、1889年に倉敷紡績が工場を建設しました。1973年には観光施設として改装され、現在はホテルを中心とした複合施設として多くの観光客に親しまれています。
桃太郎の神話と岡山県
岡山県は、桃太郎の故郷とされています。桃太郎の神話は日本中で知られており、関連する土産物も多くあります。
旅行のヒント
交通アクセス
- 東京から: 新幹線で約3時間15分岡山駅→電車で16分倉敷駅→徒歩約15分で倉敷美観地区
- 大阪から: 新幹線で約45分岡山駅→電車で16分倉敷駅→徒歩約15分で倉敷美観地区
- 岡山桃太郎空港から: 空港バスで約35分倉敷駅→徒歩約15分で倉敷美観地区
倉敷は歴史と文化が息づく美しい街です。ぜひ訪れて、その魅力を堪能してください。